消費者金融や銀行などでカードローン・キャッシングを申し込む際に必ず行われる審査についてですが、審査の通過率は申し込み者の信用情報によって大きく変動します。
ここでは、どういった人がカードローン・キャッシングの審査に落ちやすく、どういった人が通りやすいのかを説明していきます。
目次
消費者金融が見るのは「属性」と「信用情報」
現金が手元にない時、キャッシングやカードローンが利用できるカードを持っておけばコンビニATMなどから自由に借入する事ができ、非常に便利な商品です。
最近ではカード発行の際に行われる審査も甘い設定になっており学生・アルバイト・主婦といった収入が不安定な方でも審査に通りやすくなっています。
しかし、そんな現在でもキャッシング・カードローンの審査に落ちる人は少なからずいます。そういった人達の共通点はやはり「信用情報が十分ではない」という点です。
こういった信用情報の事を「属性」といい、申し込みの際に申込書に書き込んだ年収や勤務先といった信用情報がスコアとして数値化され、その数値が高ければ審査に有利となってきます。
審査の合否が大きく左右する「属性」の概要
キャッシング・カードローンの審査でスコア化される項目は主に「年齢・雇用形態・勤続年数・年収・収入形態・居住年数・居住形態・健康保険の種類」です。各会社で注目される属性は紹介した属性以外にも様々設定されている場合もあります。
この属性の中で最も重要視されるのが「年収・勤続年数」となります。その他にも役職や雇用形態を重要視する会社もありますが、どの会社でも基本的には年収と勤続年数の2つが重要視されています。
例えば「年収300万円・勤続年数5ヶ月」という場合でも「年収150万・勤続年数6年」でも審査に通る確率はほぼ同等と言えるでしょう。
落ちやすい人は信用情報に問題あり
信用情報は「属性」以外にも過去のローンの情報や現在の借金の情報が含まれています。そういった信用情報は「個人信用情報機関」に登録されており、個人信用情報機関の情報は銀行・消費者金融が申込者の審査をする際にチェックする事が可能です。→信用情報機関とは
過去のカードローン・キャッシング利用状況だけではなく、分割払いで買った携帯電話やPCも機関に登録されていますので、過去に携帯電話の料金を遅延してしまったという経歴がある場合は審査に不利となります。
特に3ヶ月以上の返済遅延をしてしまった場合、機関に記録された信用情報に「異動」という文言が登録されます。異動というのはブラックリストの事を指し、過去に債務整理などを行った人にも異動情報は登録されます。この異動情報が登録されている人はキャッシングやカードローンの審査に通過する事は非常に困難と言えるでしょう。
意外な落とし穴「総量規制」について
消費者金融でキャッシングを申し込む際に注意しなければいけないのは「総量規制」です。
総量規制というのは申し込み者の多重債務化を防ぐために年収3分の1以上の融資はしないという制度の事です。例えば年収が300万円ある人はキャッシングできる額は最大で100万円です。また、他の消費者金融から50万円借入している場合はキャッシングできる額が50万円となります。
特に借金延滞の過去がなく年収も安定しているのに、キャッシングできる額を年収の3分の1以上希望した場合は審査に落ちるので注意してください。
また、総量規制は貸付業者のみが対象となっており、貸付業者ではない銀行は総量規制の対象外となっています。その為、銀行カードローンは年収の3分の1以上の借入が可能というメリットを持っています。
審査に落ちやすい雇用形態について
キャッシング・カードローンの審査に最も有利な雇用形態は正社員です。病気やケガなどで休職でもしていない限りは基本的に決まった収入を得られる正社員は審査に非常に有利と言われています。それに対し審査に不利と言われるのは個人事業主や自営業、水商売といった毎月の収入に波のある職業です。特に個人事業主や自営業の場合は審査の際に必ず行われる「在籍確認」ができない為、収入を証明できる納税証明書などの書類提出が必須です。場合によっては事業計画書などの提示を求められる場合もあるので手間がかかるデメリットがあります。
もちろん、不利といっても正社員と比べて審査通過率に圧倒的な差がある訳ではありません。収入に波があるからといって毎月の収入が無いという訳ではないので、収入証明書など収入を証明できる書類等を持参しておけば審査には非常に有利となります。
申し込み過ぎに注意
カードローンやキャッシングを申し込み情報は6ヶ月の間、個人信用情報機関に登録されます。その為、実際に借金が無くてもカードの申し込みを多数行っているという情報は消費者金融や銀行に筒抜けです。実際にその情報が審査に影響するかどうかは明確ではありませんが、あまり良く思われないのは確かです。
仮にポイントサイトでのポイント稼ぎの為にカードを多数申し込んだといった理由でも、今後審査に影響がでる可能性があるので注意が必要です。